ラ・リーガの今のアトレティコ・マドリードの戦いの強さといえば現在強豪に当たります。昔は2部降格もしていたチームでそれほどの強さではありませんでした。リーガと言えばレアルマドリードとバルセロナの完全なる2強リーグのはずでしたが、2000年代に入って、アトレティコマドリードが強豪としての地位を確立しました。なぜアトレティコマドリードが強くなったのでしょうか?
アトレティコ・マドリードとは?
アトレティコ・マドリードとはスペインの首都であるマドリードに本拠地をおくプロサッカークラブです。ホームユニフォームは赤色と白色の縦縞のシャツに青色のショートパンツで、このカラーはスタジアムにも反映されています。アトレティコマドリードはスペインで二番目にサポーターが多いクラブと言われており、スペイン国内でもかなりの人気があります。2010年代には強豪クラブとなり、レアルマドリードやバルセロナに並ぶ強豪と位置づけされています。
ホームスタジアム
ホームスタジアムはエスタディオ・メトロポリターノになり、収容人数は67000人になります。そのため欧州リーグのスタジアムの中でもかなり大きいと言えるでしょう。シーズンチケットは65000で、ほとんどの席がシーズンチケット保有者で埋まります。X(twitter)などでも目の前の戦いを映しているサポーターがいます。今季はFWなど選手の獲得も多くニュースの情報の展開が多いです。
サポーター
同じマドリードの拠点を置くレアルマドリードの場合は比較的裕福な富裕層がサポーターであるケースが多いです。しかしアトレティコマドリードの場合はそれに対して労働者階級のサポーターがとても多いと言われています。またソシオの数はスペインの中でも最も多いと言われています。チームはビルドアップから先制ゴールを奪うと後ろがしっかり準備してゴールに鍵を掛けます。相手に突破させず結果としてチャンスを与えません。各国の代表選手が中心でメンバーは構成されます。
愛称
アトレティコマドリードの愛称はそのまま「Atletico」であったり、「Colchoneros」(マットレス)などと呼ばれることがあります。その他では「Rojiblancos」と赤と白を示す呼称がありますが、これはユニフォームやチームカラーにちなんでいます。相手にボールをエリアで保持させて中央からのカウンターからシュートが基本、いつもリーグ戦は首位か2位や3位のフィニッシュで堅守を売りにして優勝候補になります。
マドリードダービー
レアルマドリードとアトレティコマドリードは同じマドリードを拠点とするサッカーチームです。マドリードダービーマッチは非常に盛り上がります。さらにスペインの2強による試合と言うこともあるため、世界中のサッカーファンに注目を浴びている試合です。レアル・マドリードはバルセロナともライバル関係にあります。彼らの試合はクラシコと呼ばれています。
アトレティコマドリードの強さとシメオネ
アトレティコマドリードはそもそも、2部降格も経験しているチームで、一時期は上位に顔を出すようなクラブでもありましたが、安定しませんでした。そのため、ラリーガといえばレアルとバルセロナと言う認識が一般的でした。しかし、2010年代にチームは大きな変革期を迎えたのです。大きな躍進をもたらしたのはディエゴ・シメオネでした。彼が来てからアトレティコマドリードは上位争いの常連となり、UEFAチャンピオンズリーグの常連にもなったのです。いまでは国内だけでなく世界的有名なスポーツクラブとなりました。
ディエゴ・シメオネ
ディエゴ・シメオネは元アルゼンチン代表のサッカー選手で、現役時代はMFでした。1994年~1997年にはアトレティコマドリードに所属してプレーをしていました。アトレティコマドリードに就任したのは2011年。最初は1年半の契約でしたが、就任1年目でヨーロッパリーグ優勝、さらにはUEFAスーパーカップも優勝、2013年にはコパデルレイでも優勝し、2013-14シーズンにはリーガ優勝を果たし、フロントにもサポーターにも支持され、長期政権を築くことに成功したのです。彼の指揮した試合数は600試合を超えており、これは監督として、アトレティコ史上最多の試合数です。シメオネ監督のおかげでニュース番組は特集を組むことも多くなりました。
守備戦術
アトレティコマドリードの最大の強みは安定した守備にあります。得点シーンは少ないですが、4-4-2のフォーメーションを基盤とした攻守におけるバランス重視の戦術は隙がほとんどなく、ヨーロッパでの失点するシーンが激減したのがポイントです。世界で最も強度の高い4-4-2守備ブロックを有しているチームはアトレティコマドリードと言われています。ラ・リーガでもプレスが強く、ボールを奪う勢いもあり、毎年の失点数がやたら少ないのがこのアトレティコマドリードだからです。レアルやバルセロナは積極的に攻める戦術を採用しているのに対してアトレティコマドリードは逆のアプローチで試合をしています。攻撃時は多くのパス交換で崩します。
高い組織力
アトレティコマドリードの強みの一つとしては高い組織力です。選手全員が労を惜しまず、穴があけば代わりの選手が必ずカバーする流れが出来上がっています。さらに攻撃には技巧的なパスワークを駆使して崩しにかかるため、単純なロングボールの単発的な放り込みだけのチームではないため、対戦しているチームも対処に手を焼く傾向にあります。誰か個人に依存する戦い方でもないため、組織としてかなり洗練されています。ラ・リーガでもメンバーは固定される傾向があり、戦いも安定しているため、識者や雑誌の優勝予想ランキングでも上位で優勝候補に挙げられますし負傷者も少ないです。
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