バルセロナはリーガの中でもトップクラブの一つとなり、レアルマドリードのライバルにも当たるチームです。国内リーグだけでなくUEFAチャンピオンズリーグでも何度も王者になっているため、世界的にもかなりの人気チームです。今では移籍してしまいましたが、伝説の選手、リオネルメッシがいたのもこのバルセロナです。
FCバルセロナとは?
FCバルセロナとは、スペインのカタルーニャ州バルセロナを本拠地としているプロサッカークラブです。国内においてはタイトル獲得数は70を超えており、レアルマドリードとはライバル関係に当たります。世界で最も支持されているクラブの一つであり、人気度は世界一で、世界中にサポーターがいるチームとしても有名です。創設は1899年です。
愛称
愛称は「バルサ」でこれはカタルーニャ語です。他には「ブラウグラナ」という相性も持っており、これもカタルーニャ語です。
ホームスタジアム
ホームスタジアムはカンプノウで、1950年代に造られたかなり歴史の長居スタジアムになり、収容人数はなんと99000人にもなるため、世界的にも最大級のスタジアムの一つとされています。
運営
世界のビッグクラブの中ではバルセロナの運営方法はかなり特殊。クラブ運営上の特徴として一般市民などからの会員を募り、その会費でチームを運営しているのです。会員は現在世界中で18万もいるため、とても大きな基盤となっています。またカンテラと呼ばれる下部組織があり、カンテラ出身選手は生え抜きとしてサポーターから絶大な声援を受けることが多いです。
エルクラシコ
エルクラシコとは、スペインリーグを代表する、レアルマドリードとバルセロナによる試合です。この強豪同士による試合はUEFAチャンピオンズリーグよりもレベルが上ともよく言われているほどです。そのため、スペインだけでなく、世界中のサッカーファンがこの試合に注目をしていることが多いです。
バルセロナの黄金期はいつ?
バルセロナの黄金期はいつなのでしょうか?一般的には以下の時期が黄金期と言われており、最もバルセロナが輝いていた時代と言われています。そのなかでも2009-2012のバルセロナの強さはサッカー史上最強チームとも言われており、これを凌ぐチームはいまのところいません。
1991‐1994
下記は1992年のチャンピオンズカップ決勝のメンバーです。この年代は監督がヨハン・クライフで圧倒的なポゼッションサッカーで、他のチームを圧倒しました。この時代のバルセロナはメンバーのネームバリューも世界トップレベルで「ドリームチーム」と呼ばれました。1995年ごろに全盛期メンバーが退団し始めて、1995-96シーズンは無冠に終わり、シーズン終了後にクライフは解任され、一時代が終わりを迎えました。
2005‐2008
ライカールト監督時代のバルセロナもかなりの強さでした。ロナウジーニョを軸として、デコ、エトー、さらにはメッシやマルケス、プジョルなど、各国代表のエースクラスを集めたチームも上記チームほどではないですが、かなりの強豪と言われておりました。この時期にはUEFAチャンピオンズリーグ優勝も経験しています。
2009-2012
この時代はバルセロナ史上最強チームと言われており、サッカー史上でも最強チームと呼ばれるチームが誕生しました。史上最強の選手と言われたリオネルメッシを中軸に添えて、イニエスタとシャビのユニットで圧倒的なパスワークで敵を自陣に押し込めるサッカーでタイトルを総なめにしました。6冠を獲得したのもこの時期に当たります。以下は2011年UEFAチャンピオンズリーグ決勝のスタメンです。2012年にグアルディオラが退任することでこの時代は終わりを迎えたのです。
6冠とは?
バルセロナの6冠とは2008-2009シーズンの時代にグアルディオラが監督の時代に獲得した6つのタイトルを指します。ラリーガ優勝、コパデルレイ優勝、UEFAチャンピオンズリーグ優勝、スペイン・スーパーカップ優勝、ヨーロッパ・スーパーカップ優勝、そしてクラブワールドカップ優勝を指します。この6つを含めて6冠と呼んでいます。
カタルーニャ独立運動
バルセロナには面倒な問題もあります。スペインのカタルーニャ州では独立運動がよく起こります。2017年にカタルーニャ州独立住民投票があり、自治権の停止、さらには州首相の逃亡事件が起こったため、世界的にも大きな事件となりました。カタルーニャ州はもともと自立意識がとても強く、カタルーニャ・ナショナリズムとも良く呼ばれます。2019年も独立を求める約50万人のデモ行進が行われています。もし独立となれば、カタルーニャ州にあるバルセロナにも影響があります。
育成組織
リオネル・メッシはバルセロナ史上でも最高の選手と言われています。メッシは育成組織であるカンテラ出身のため、サポーターからも支持を受けやすい選手です。FCバルセロナの育成組織はヨーロッパのクラブチームの中でも予算面などで圧倒的に優れており、メッシを中心に名選手が何人も生まれています。しかし近年は問題が起こり始めています。お金にものをいわせてプレミアリーグが育成した選手がトップチームに昇格する直前に引き抜く問題がよく起こっています。
バルセロナは弱くなった
バルセロナは2020年代に衰退期を迎えています。これは以下のような理由があります。
リオネル・メッシ
メッシは長年バルセロナの中軸選手であり心臓部ともいえる存在でした。彼の老化により戦術メッシからの脱却を求められていましたが、失敗しました。これは2010年代後半からはずっと言われ続けていましたが、メッシほどの選手の後釜になる選手などサッカー史を見てもだれもいないため、苦しんでいるのです。
バルトメウの補強策
元会長であるバルトメウは大金を使って大型補強をずっと続けていました。しかし彼の時代に成功した補強はほとんどありませんでした。お金を使っているにもかかわらず、戦力には一切反映されないため、チームは衰退していったのです。フロント上層部が無能だったということです。この結果、バルセロナは弱いうえにお金もないという惨状に陥っています。
ブランドイメージの低下
バルトメウはバルセロナのブランドイメージを著しく汚しました。バルセロナに負のイメージを残したバルセロナゲート事件が起こったのです。これはバルトメウと理事会が、ある会社と契約してソーシャルメディア上でバルセロナの主力やOBを叩く行為をしていたのです。これが発覚して6名の幹部が辞職するという珍事を起こしました。
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