北海道コンサドーレ札幌といえば、エレベータークラブのイメージが強いのではないでしょうか?Jリーグを長年見ているファンほど、札幌のJ1での弱さはよく知っていたはず。しかしいまではJ1リーグに完全に定着し、上位進出をうかがうようなチームにまで成長したのです。そこにはいろいろな要因が隠れています。
北海道コンサドーレ札幌とは?
北海道コンサドーレ札幌は日本の北海道、札幌市を拠点とするプロサッカークラブです。1935年に創設された東芝堀川町サッカー部が前身となります。しかし1996年にこのサッカー部が北海道に移転したことをきっかけに北海道フットボールクラブが設立され、1998年よりJリーグに加盟しました。チーム名の「コンサドーレ」は北海道民を意味する道産子の逆さ読み、及びオーレというラテン語を組み合わせたものです。
ホームスタジアム
札幌ドームはホームスタジアムとなります。ちなみに札幌ドームは野球チームでもある北海道日本ハムファイターズの本拠地にもなっていたため、プロ野球チームとプロサッカーチームが本拠地を共用する日本唯一のスタジアムとなっていました。またもうひとつ、札幌厚別公園競技場もよく使用されるスタジアムとなっています。
クラブエンブレム
クラブエンブレムは北海道に生息する日本最大のフクロウであるシマフクロウをモチーフにしております。頂点に羽ばたく翼を持つシマフクロウの盾型の中に、11個の星があります。さらにシマフクロウがモチーフとなり「ドーレ君」と言うマスコットも誕生しており、サポーターに馴染みのあるキャラクターとなりました。
サッカークラブ史上初のクラブ専属チアリーダー
コンサドーレ札幌はサッカークラブ史上初のクラブ専属チアリーダーがいます。1997年にデビューし、試合開始50分前、選手紹介、選手入場前、ハーフタイム、ゴール後、ゲーム終了後にパフォーマンスをするのが通例となりました。これはJリーグクラブの中でもかなり稀な例と言えるでしょう。
北海道コンサドーレ札幌はなぜ強くなった
しかし2017年以降は札幌はJ1に定着するようになります。なぜ札幌は変わることができたのでしょうか?それには次の以下のような理由があります。何も強みのなかったチームが残留できるようになったのはなぜなのでしょうか?いまでは注目チームとして、webニュースでも取り上げられるようなチームになりました。
ミハイロ・ペトロヴィッチ
2017年は四方田監督でしたが、2018年に大きな転機を迎えました。ミハイロ・ペトロヴィッチの就任です。攻撃的なコンビネーションサッカーを浸透させたミシャの手腕のおかげで札幌は典型的な弱者サッカーからの脱却に成功しました。これにより、J1の格上相手であろうと、堂々と打ち合いを演じれるクラブとなり、チーム成績も安定するようになりました。今まで最下位が当たり前の札幌が変わった瞬間でした。ミシャ式サッカーは方法が特殊でコンビネーションで崩すサッカーで、必要に応じてスタイルも更新されます。
フロントの地道な新規開拓
2010年代はフロントが変わっていきました。積極的な開拓路線を選び、2016年には、ホームタウンを札幌市から「北海道」に変更。博報堂DYメディアパートナーズとクラブビジネス戦略パートナー契約を結び、スポーツクラブとしての収益が増えたのです。2013年度の営業収益10億円が2016年度には19億円にまで急増したことにより、選手獲得もできるようになったのです。今では何シーズン目になっても安定してJ1定着ができる状況になっています。
アカデミー投資
札幌は、ユースチームに対しても投資を始めました。アカデミーから昇格を勝ち取る選手も増えており、有望な若手選手が、台頭するようになりました。強化費は補強だけでなく、下部組織にも投資したことにより結果も出ているのです。
エレベータークラブだった歴史
コンサドーレ札幌は典型的なエレベータークラブでした。エレベーターと言われるように昇格と降格を繰り返すチームだったのです。これは過去の歴史を見ても明らかです。
1997
この年は札幌にとって記念すべき年になりました。1996年6月から1997年10月まで、厚別競技場で不敗神話を作り、リーグ戦21勝0敗の成績を残したのです。このような結果もあり、チームはJリーグ正会員として正式に承認されました。1998年から正式にJリーグのクラブとして戦うことが決定した記念すべき年となりました。
1998
しかし1998年、チームは全く振るわず、年間順位は12勝22敗の14位。このあと、チームはJ1参入決定戦で負けてしまい、Jリーグ史上初のJ2リーグへの降格チームとなりました。翌年、1999年に大躍進をして、J1リーグに復帰を果たすことになります。
2002
その後は数年、J1リーグで粘っていたものの、2002年は力尽きてJ2へまた落ちることになります。シーズン通算で5勝1分24敗の最下位となり、ほとんど勝てずに降格するという、プロチームとしてはかなり屈辱的な降格となりました。その後2007年にJ2優勝を果たしてまたJ1リーグ挑戦が可能になります。
2008
久しぶりのJ1リーグでしたが、この年は最下位で降格することになります。年間順位は4勝6分24敗の最下位で圧倒的な弱さを露呈。監督も辞任し、屈辱的な降格をすることになりました。次に昇格できたのは2012年のこと。2011年にJ2で3位となり、久々にJ1挑戦をすることになります。
2012
久々のJ1でしたが、またもや降格がたった1年で決まってしまいます。年間順位は4勝2分28敗の勝点14で最下位でさらに、アウェー13連敗、年間28敗、総失点88、得失点差-63はJ1ワースト記録と言うかなり恥ずかしい記録を残してしまったのです。2016年にJ2優勝をして再度J1挑戦が始まります。
2024
J1で長年プレーできた札幌でしたが、序盤戦から下位に沈み、J2降格が決定。さらにミハイロ・ペトロヴィッチの退任も決定し、色々で直しを迫られています。
Jリーグを観戦しよう
札幌の試合は以下の紹介している記事での動画配信サービスで生観戦ができます。Jリーグは毎年、スリリングな試合が展開されていますので、初心者の方でもとても楽しめると思います。
Channel | Plan | Soccer Contents | URL |
DAZN | \3750 | 代表チーム 欧州主要リーグ Jリーグ | DAZN |
Hulu | ¥1026 | フランスリーグ オランダリーグ | Hulu |
WOWOW | \2530 | UEFAチャンピオンズリーグ UEFAヨーロッパリーグ | WOWOW |
ABEMA TV | ¥960 | 代表チーム ワールドカップ プレミアリーグ スコットランドリーグ | ABEMA |
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