プレミアリーグは世界最高峰と自称していますが、つまらない試合が多く、レベルが低いと言われています。これは試合内容が退屈だと言うこともあるのですが、資金力がある割にはUEFA CLでもあまり勝ててないと言う実態があるからです。具体的な理由を解説していきます。
プレミアリーグとは? 世界最高峰リーグのひとつ
プレミアリーグとは、イングランドにあるプロサッカーリーグになります。サッカーにおいて、プレミアリーグと呼ばれるリーグは世界各国にたくさんありますので混同して間違えてしまうことが多いです。しかし一般的にプレミアリーグと言えばイングランドを指すことが多いです。プレミアリーグには以下の特徴があります。
戦力が拮抗
プレミアリーグは全盛期のレアルマドリードやバルセロナに比べるとレベルは落ちますが、平均レベルよりも高いチームがとても多い傾向にあります。プレミアリーグは全部で20チームが参加していますが、下位チームにも各国の代表選手ばかりになっているのはプレミアリーグぐらいでしょう。それだけに上位チームも簡単にターンオーバーができず、戦力を落とせないまま戦うしかない状態になっています。
開催期間が長いリーグ
プレミアリーグはヨーロッパの主要リーグであるラリーガ、セリエA、ブンデスリーガなどに比べると開催期間が長いです。プレミアリーグは8月の初旬には開幕し、翌年の5月下旬まで試合が詰め込まれています。つまりリーグ戦を戦う期間は10カ月にも及び、オフになる期間と言うのはたった2カ月しかないのです。かなり過密で厳しいリーグです。
資金力がある
プレミアリーグは全体的に資金力に恵まれています。この傾向は2000年代に入ってより顕著になっています。プレミアリーグがお金持ちである理由は簡単で放映権収入の高さです。200以上の国で試合が放映されるプレミアリーグは日本円でいうと年間で2700億円程度の収入があります。セリエAだと1200億円、ブンデスリーガでは約1000億円ですので、全く環境が違うことがわかるはずです。
プレミアリーグのレベルが低い、つまらないと言われる理由
海外のプレミアリーグのレベルが低い、面白くない、つまらないと言われてしまうことには理由があります。世界最高峰で資金力は世界一と言われながらも、レベルが低いと皮肉を言われてしまうことには以下のようなことが指摘されているからなのです。今、移籍も活発に行われているリーグですがスポーツとしてはあまり楽しめない方が多いようです。監督や選手などファンを沸かせる選手がいますが、いまひとつな印象。
世界で最も裕福なサッカークラブランキング
世界で一番お金持ちのクラブのランキングをDeloitteが2021-2022シーズンを一覧にして発表しました。このランキングは、1シーズンあたりの収益を「Deloitte」が集計したもの。これを見れば明らかになりますが、プレミアのクラブが大半を占めています。お金だけで見ればプレミアリーグが世界一です。以下が元の情報になります。
No | Club | Income | Country |
1 | Manchester City | 731 million euros(7億3100万ユーロ) | England |
2 | Real Madrid | 713.8 million euros(7億1380万ユーロ) | Spain |
3 | Liverpool | 701.7 million euros(7億170万ユーロ) | England |
4 | Manchester United | 688.6 million euros(6億8860万ユーロ) | England |
5 | PSG | 654.2 million euros(6億5420万ユーロ) | France |
6 | Bayern Munich | 653.6 million euros(6億5360万ユーロ) | Germany |
7 | Barcelona | 638.2 million euros(6億3820万ユーロ) | Spain |
8 | Chealsea | 568.3 million euros(5億6830万ユーロ) | England |
9 | Tottenham | 523 million euros(5億2300万ユーロ) | England |
10 | Arsenal | 433.5 million euros(4億3350万ユーロ) | England |
11 | Juventus | 400.6 million euros(4億60万ユーロ) | Italy |
12 | Atletico Madrid | 393.9 million euros(3億9390万ユーロ) | Spain |
13 | Dortmund | 356.9 million euros(3億5690万ユーロ) | Germany |
14 | Inter Milan | 308.4 million euros(3億840万ユーロ) | Italy |
15 | West Ham | 301.2 million euros(3億120万ユーロ) | England |
16 | AC Milan | 264.9 million euros(2億6490万ユーロ) | Italy |
17 | Lester | 252.2 million euros(2億5220万ユーロ) | England |
18 | Leeds | 223.4 million euros(2億2340万ユーロ) | England |
19 | Evarton | 213.7 million euros(2億1370万ユーロ) | England |
20 | Newcastle | 212.3 million euros(2億1230万ユーロ) | England |
このプレミアリーグが資金力で圧倒したのは2000年あたりからです。しかしこれだけお金があれば相手チームから有望な選手を強奪して独占して勝てるようになるはずなのですが、実際はどうもそうはいっていません。その理由と根拠を次に説明します。
UEFAチャンピオンズリーグの優勝チーム
UEFAチャンピオンリーグの優勝チームは実はプレミアリーグ以外のクラブが多いのです。これだけお金をかけてもプレミアリーグのチームは言うほど勝てていません。近年はイタリアのクラブも苦しんでいますが、イングランドはイタリアよりも数倍の資金力を持っているにも関わらず、ダメダメなのです。結果を見る限り、2000年代はミランの時代、2010年代はレアル・マドリードとバルセロナのスペインの時代と言っても過言ではありません。2020年代以降はどうなるのでしょうか。
Season | Winner | Country |
2022-2023 | Manchester City | England |
2021-2022 | Real Madrid | Spain |
2020-2021 | Chelsea | England |
2019-2020 | Bayern Munich | Germany |
2018-2019 | Liverpool | England |
2017-2018 | Real Madrid | Spain |
2016-2017 | Real Madrid | Spain |
2015-2016 | Real Madrid | Spain |
2014-2015 | Barcelona | Spain |
2013-2014 | Real Madrid | Spain |
2012-2013 | Bayern Munich | Germany |
2011-2012 | Chelsea | England |
2010-2011 | Barcelona | Spain |
2009-2010 | Inter Milan | Italy |
2008-2009 | Barcelona | Spain |
2007-2008 | Manchester United | England |
2006-2007 | AC Milan | Italy |
2005-2006 | Barcelona | Spain |
2004-2005 | Liverpool | England |
2003-2004 | Porto | Portugal |
ちなみにELに関してもイングランド勢は勝てていません。これは以下の記事でも紹介していますが、セビージャの独壇場になっており、プレミア勢は全く歯が立たないのが現状です。つまりプレミアリーグは上位から下位まで全部強いと言うのは嘘と言うことになります。
試合数が多すぎてクオリティが落ちてる
プレミアリーグがつまらないと言われてしまう理由の一つとして試合数の多さが挙げられてます。実はイングランドにはカップ戦がとても多いのです。イングランドの場合は他のリーグよりもカップ戦が1つ多いのです。これにより試合のプレーにおけるクオリティが落ちていると言われてしまって問題となっているのです。日本代表だけでなく、フランス、イングランド、スペインなど各国の代表の選手をかき集めても酷使すれば良いゲームはできません。
肉弾戦ばかりでつまらない
プレミアリーグの試合は肉弾戦ばかりでつまらないと言われてしまうことが多いです。ライバルとなるリーガエスパニョーラはポゼッションサッカーでテクニックを駆使した華麗なサッカーを見せるため、なおさらプレミアリーグの荒さが目立ってしまいます。またUEFAチャンピオンズリーグなどを見てもわかる通り、プレミアリーグのチームはラフプレーが多いです。国内では見過ごされていたラフプレーが国際舞台ではなかなか対応できず通用しないところもあります。
プレミアリーグは6強じゃない
マンチェスターユナイテッド、マンチェスターシティ、リバプール、トッテナム、アーセナル、チェルシーの6強リーグとプレミアは言われていますが、そんなことはありません。実は過去10年を見ても優勝チームは明らかにマンチェスターシティばかりで、ほぼ1強リーグと言ってもいいでしょう。6強と言うのは明らかにプレミアリーグオタの誇張なのです。本当に6強であれば毎年優勝チームは違うはずです。
2022-2023 | Manchester City |
2021-2022 | Manchester City |
2020-2021 | Manchester City |
2019-2020 | Liverpool |
2018-2019 | Manchester City |
2017-2018 | Manchester City |
2016-2017 | Chelsea |
2015-2016 | Lester City |
2014-2015 | Chelsea |
2013-2014 | Manchester City |
2012-2013 | Manchester City |
プレミアリーグを生観戦しよう
プレミアリーグは世界一興行面で成功しているリーグと言うこともあり、生中継している配信サービスはとても多いです。そのため、ぜひ生観戦をしてサッカーを楽しんでみましょう。
Channel | Plan | Soccer Contents | URL |
DAZN | \3750 | 代表チーム 欧州主要リーグ Jリーグ | DAZN |
Hulu | ¥1026 | フランスリーグ オランダリーグ | Hulu |
WOWOW | \2530 | UEFAチャンピオンズリーグ UEFAヨーロッパリーグ | WOWOW |
ABEMA TV | ¥960 | 代表チーム ワールドカップ プレミアリーグ スコットランドリーグ | ABEMA |
スカパー | ¥429 + ¥2480 | 代表チーム サッカー天皇杯 ブンデスリーガ ラリーガ | スカパー! |
J SPORTS | \1100 | FIFAワールドユース | J SPORTS |
コメント